O邸
2009年竣工。木造2階建て。
<リビング>
整理しやすいように収納を多く設置しました。カウンター材は樹齢250年ものの秋田杉一本から家一件分全て作りました。カウンターは これだけの奥行きで幅のある一枚板はなかなか取れません。年数がたつごとにひび等は入ってきますが深みのある味わいが出てくると思います。床は健康に良い無垢材をすべてに使用しました。1階は桧材を使用し肌触り、歩行感の 最も良いものを選択しました。特にホールは樹齢130年の備州桧の無節木表材を使用しています。通常これは神社仏閣でしか使用しないものです。ホール以外の床も樹齢100年の備州桧を使用しています。また仕上げに蜜蝋を塗りさらに健康に良い素材にしました。
基本コンセプト
4寸骨太構造で自然素材健康住宅
この家は施主様が快適に健康に長く住める住宅にしました。

土台は4寸角の桧無垢材、柱は4寸角の岐阜産の遠野杉無垢材を使用。また、梁は米松無垢材を使用し、躯体は一切集成材は使用していません。下地材に関しても屋根、床ともに杉板無垢材を使用しています。躯体に対しても自然素材にこだわりました。
風通しよく日当たりを重視した間取りにし、断熱性に関しても北海道と同等レベルに仕上げています。
<玄関・ポーチ>
 玄関・ポーチのタイルは一般的な御影石より倍はする石タイルを使用しました。通常のタイルとは違い趣があります。玄関の上がり框と下駄箱のカウンターは北海道産の本桜を使っています。ビンクの天然の色が高級感を出していると思います。框に桜を使用したのは硬い材なので年数がたっても削れることがないからです。
<和室>
 兵庫産の備州桧4寸無垢を使用。また、梁は米松無垢材を使用 し 下地材に関しても屋根、床ともに杉 板無垢材を使用していま す。内壁材も自然素材で健康に最も良い漆喰を全ての壁に使用しました。漆喰は常に呼吸しているので湿度を調整し空気を常に浄化します。また、左官仕上げのため何年たっても味 があり、飽きがこないです。入り口の柱は樹齢130年物の天然日光古杉変出絞り丸太を使用しました。和室の化粧梁は樹齢80年の白松を使いました。白松は昔おにぎり等を包み、お弁当箱代わりに使用されていました。それだけカビ等がつかない材料でなかなかの希少価値のあるものです。
<建具類>
 全てオーダー建具とし、味わいのある、個性的でシンプルなものとしました。トイレは陶器の洗面器を使用し、色合いも木目になじみよいです。
<階段>
 階段材も樹齢130年の備州桧を使用しています。なかなか桧一枚板で厚みのあるものは使用できません。階段の上り下りにひざに負担が多少でもかからないようにしました。
<外観>
 陶器瓦を使用することにより、変色、変質を起こしにくい屋根材です。外壁は防火サイディングを使用することにより、防火、色落ち、汚れの着きにくさを考慮しメンテナンスがかかりにくいものを選びました。1階のサッシは断熱性能の最もよい樹脂性アルミサッシを使用しました。結露はほとんどしません。またシャッター雨戸は電動式にして使いやすくしました。